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小林よしのり
2014.3.11 03:28震災・原発問題

3・11からのニヒリズムの中で

東日本大震災、あの大津波から3年ということで、
マスコミが震災関連の報道をしている。
「風化させてはいけない」という掛け声と共に、
原発再稼働はもはや安倍政権の決定事項になっている。
民主党時代に脱原発のための法案提出まで進んでいて、
これには経産省も協力していたのに、自民党政権になって
あっという間に経産省の原発推進派が巻き返した。

福島第一原発の廃炉作業はそもそも作業員すら集まらない。
数年で被ばく量が限度を超えるので、ベテランは次々
いなくなり、シロートの作業員ばかりになるので、
人為ミスが頻発。
そもそも除染作業の方が、廃炉作業員より賃金が高いので、
人はそちらに流れる。
ハコモノ公共投資や東京五輪でも労働者はそちらに流れる。
誰が好んで被爆しながら低賃金で働くだろう?

未だに仮設住宅の暮らしを強いられ、復興は全く進まない
と考える人が多いのに、安倍首相はニセの希望を
振りまくばかりで、国民は無力感から、
騙されたくて騙される」という卑怯な態度で済ませている。

3月か4月の「南海トラフ大地震」の発生を予想してる
科学者もいるが、このニヒリズムの中、現実となったら、
日本人はどうなってしまうのか?
神罰が下らないことを祈るばかりだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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